力士って相撲を取る前に色々と何してるの?四股、塩まき、力水…全て意味ある儀式
力士は取組み開始まで、色々と何をしているの?
大相撲中継を見ていると、力士が土俵上に上がってから取組みを始めるまでの間に、ずいぶん長い時間をかけて色々なことをしているように見えます。
「相撲を取るまでの間、力士たちは何をしているんだろう?」
と、ちょぴり気になりませんか?
相撲はただのスポーツではなく、神事です。実は力士たちは、土俵に上がってから相撲を取るまでの間、神聖な土俵の上で「決められた儀式」を行っているのです。
塵を切る
つま先立ちで両膝を開いて腰を下ろした「蹲踞(そんきょ)」の姿勢で、両手の平を前に出して打ってから、その手を左右に大きく広げ、上に向いていた手のひらをくるりと下に返す動作です。
「塵浄水(ちりちょうず)」とも呼ばれ、相撲の取組前にお互い「相手に危害を加えるものは何も持っていません。正々堂々と勝負します」と確認し合うことと、体の塵を落とし空気を揉んで清めるためという、2つの意味で行う動作です。
四股を踏む
力士といえばおなじみの四股を踏む動作を、土俵上でも行います。
四股には準備運動の要素もありますが、元々は「大地を踏みしめることで邪気を払う」という意味があります。取組み前に、神聖な土俵から邪気を払い清めるために行っているのです。
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