西郷従道(さいごう じゅうどう/つぐみち)は、西郷隆盛の実弟です。歴史のドラマや小説では隆盛が注目されがちですが、従道は海軍の元帥にまで上り詰めたほどの政府の重鎮。
その重鎮の背中に、実は刺青があったというエピソードを今回はご紹介いたします。
維新後の政府を支えた西郷従道
西郷従道は、1843年に西郷吉兵衛の三男として誕生。長兄が隆盛、次兄が吉二郎です。幼少の頃は剣術や兵学を学び、薩摩藩主・島津斉彬に茶坊主として仕えます。
その後、還俗して尊王攘夷や倒幕の活動に参加するようになり、薩英戦争や戊辰戦争を経験しながら各地を転戦。
兄・隆盛が西南戦争に敗れて自害した後も政治の中枢に関わり続け、陸軍や海軍の重要な役職を勤めながら新政府を支え続けた功労者です。
そんな重要な人物である従道ですが、新政府誕生以前は薩摩の密偵として活動していたとか。