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磁器と陶器の違いって何なんだろう?そろそろ知っておこう

磁器と陶器の違いって何なんだろう?そろそろ知っておこう

陶器と磁器。まぁなんとなく同じものなんでしょう…という程度で今までスルーしていたのですが、最近ぐい呑みの収集にハマっていまして陶器と磁器の違いくらいは軽くおさえておいてもいいのではとおもい、陶器と磁器の違いを調べてみましたので紹介します。

何が違うのか、結論から言うと値段の違い?大きさ?厚み?ではなく、原料の違いなのです。

陶器と磁器をはじめとする焼き物の原料は基本的に珪石、長石、粘土の3成分からなります。

珪石はガラス成分で長石はガラスを熔かす成分。粘土はそのまま粘土ですね。陶器と磁器ではこの3成分の配合比率が違うんです。おおよその比率はこちらのサイトで紹介されていまして、

◆磁器
長石30%、珪石40%、粘土30%

◆陶器
長石10%、珪石40%、粘土50%

というように、磁器はガラスを熔かす成分である長石が多く含まれ、陶器は粘土が多く含まれるわけですね。この成分の比率はおおよそで、焼き物の種類によっても変わってきますが、磁器は長石が多く陶器は粘土が多いというのは大抵変わりません。

成分の比率が違うとそれぞれの特徴も変わってくるわけで、コンコンとたたいた時に陶器は低い音がし、磁器は金属的な音がします。磁器が金属的なのはガラスが熔けこんだ量が多いからなのでしょうね。

そして吸水性が違います。陶器は水が浸透しますが、磁器はほとんど水を通しません。手触りは陶器は柔らかく素朴な味わいがあるのに対し、磁器は硬質です。陶器は加えて比較的分厚いものが多いようです。色は磁器は白さが特徴ですね。

陶器は益子焼、備前焼きなど。磁器は美濃焼きや伊万里焼き、有田焼などが有名です。

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陶器:備前焼/磁器:伊万里焼

ここまで様々な違いがあると、酒好きの人はその日の気分や酒の銘柄によって陶器と磁器を使い分けたりするのでしょうね。見た目で楽しむ以外にもそれぞれの特徴を知ることで酒や食がさらに美味しくなりそうですね。

陶磁器繋がりで、以前Japaaanで「今さら聞けない…お猪口とぐい呑みの違いって何なの?」というエントリーも書きましたのであわせてどうぞ。

 

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