2018年にJapaaanで紹介し人気の高かった江戸〜昭和時代のステキな図案集を一挙紹介!
2018年、Japaaanでは江戸〜昭和時代に制作されたさまざまな図案集を紹介してきました。今回は紹介した中でも特に人気の高かった図案集を紹介します!
これまでJapaaanが紹介した図案集はこちらからチェックできますので合わせてチェックしてみてください。
江戸〜昭和時代のめちゃくちゃ使える図案集
色彩豊かな明治時代の図案集「京華図案」
植物をモチーフとした図案をメインに、モダンさも兼ね備えた素晴らしい図案集。「京華図案」は明治30年に長谷川契華(はせがわけいか)や古谷紅麟(ふるやこうりん)によって制作された図案集で、上下巻が刊行されました。
鳳凰やドラゴンが異国的で面白い明治時代の図案集「工芸新図」
「工芸新図(こうげいしんず)」は、明治25年に制作された上下巻からなる図案で、田中幽峰(たなかゆうほう)という人物による作品です。作品によっては中国・アジア圏の伝統模様のような意匠が見られるものも少なくありません。
江戸時代の色鮮やかな図案集「求古図譜 織文之部」
「求古図譜 織文之部(きゅうこずふ おりもののぶ)」は、天保11年(1840年)に高島千春(たかしまちはる)という江戸時代の絵師によってまとめられた図案集です。求古図譜には正倉院や法隆寺などに使用された古い文様がまとめられており、青海波や亀甲などの現在でも知られた伝統文様を利用した図案から花鳥ものをモチーフにした図案などが紹介されています。
東大寺や法隆寺に使われた伝統文様を集めた図案集「八丘椿」
江戸時代に刊行された図案集ですが、詳しい年代は不明。明治宮殿の建設する際に参考資料として使われた図案。描かれている文様は東大寺や法隆寺の建造物や所蔵物に使われたもので、主に鳥や植物をモチーフにした文様が掲載されています。
伝統文様の波紋柄だけをただひたすらに紹介した図案集「波紋集」
文字通り、波紋柄だけをただひたすらに描いて紹介している作品集。波紋柄の紹介だけなのに上・中・下巻に渡って刊行されており、1ページにいくつもの波紋柄が描かれているページも多いので、200柄は軽く超えています。
仏像をとことん紹介した江戸時代の仏像百科事典「仏像図彙」
「諸宗仏像図彙」は元禄3年(1690年)に、土佐秀信によってまとめられた百科事典で、名前からわかるように、様々な宗派の仏像を絵図でとことん紹介している事典です。全5巻からなる書物で、掲載されている仏像の点数はなんと800を超えます。
現代ではなかなか見られない趣向の図案集ばかり。まだまだ世の中にはあの時代のあの人が制作した、現代人が魅了されるほどの美しい図案集が数多く埋もれているのでしょうね。