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さすが神々の国・日本!お蕎麦にまで神様がいるってホント?

さすが神々の国・日本!お蕎麦にまで神様がいるってホント?

皆さんは、お蕎麦が好きですか?私事で恐縮ながら、筆者は大好きです(3食蕎麦でも飽きません)。そろそろ新蕎麦の季節(例外もありますが)、今から楽しみですね。

それはそうと、日本は八百万の神々がおわす国ですから、当然のごとくお蕎麦の神様もいらっしゃいます。

今回はそんなお蕎麦の神様について紹介。いったいどんな神様なのでしょうか。

「凶作に備えて蕎麦など植えよ」元正天皇の英断

お蕎麦の神様とは奈良時代の女帝・元正天皇(げんしょうてんのう。第44代、在位:霊亀元・715年9月2日~養老8・724年2月4日)その人。

元正天皇は「民に失業なからしめよ、役人に汚行なからしめよ」と人々の暮らしを安んじ、公平公正な社会を目指した名君として知られます。

そんな元正天皇が蕎麦とどんな関係を持っていたかと言うと、勅撰史書『続日本紀(しょくにほんぎ)』によれば養老6年(722年)7月19日にこんな詔勅(しょうちょく。天皇陛下の命令)を発せられました。

「今夏無雨苗稼不登 宣令天下国司勧課百姓、種樹晩禾蕎麦及大小麦、蔵置儲積以備年荒」

【意訳】今年の夏は雨が少なく不作が予想されます。そこで百姓らへ晩稲(おくて。晩禾)や蕎麦、および大麦小麦を植え、蔵に備蓄させるよう、全国の国司たちへ命じなさい。

当時は旧暦なので7月と言えばおおむね8月、この時点で凶作が予測されたので、天候条件が悪くても早く育ちやすい晩稲や蕎麦、大麦小麦を植えて備えるよう命じたのでした。

これが日本で初めて蕎麦の栽培について言及した史料であり、このエピソードを元に千年以上の歳月を経た昭和8年(1933年)、京都で開催された全国麺業大会で「元正天皇を蕎麦祖神(そばそしんorそばおやがみ)としてお祀りしよう」と提言されます。

祭礼の日は元正天皇が崩御された新暦5月26日とし、当日は奈良県奈良市にある元正天皇の御陵(奈保山西陵)へ参拝し、蕎麦をお供えする感謝祭が執り行われるそうです。

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