江戸〜昭和時代の化粧文化を振りかえる電子展示「めーきゃっぷ今昔」を国立国会図書館が公開
国立国会図書館のウェブサイトでは、国立国会図書館の蔵書を様々なテーマに沿って紹介する、ミニ電子展示「本の万華鏡」というコーナーが設けられているのですが、このコーナーにて「めーきゃっぷ今昔 ─江戸から昭和の化粧文化─」が公開されました。
新たに公開された「めーきゃっぷ今昔」は、江戸時代から戦後の昭和までの化粧文化の歴史をウェブ上で楽しめるコンテンツになっています。
化粧の意味や仕方は、その長い歴史の中で、文化、経済、政治など様々な影響を受けながら変化してきました。そうした変遷を、化粧のマニュアル本や浮世絵・写真などのビジュアル資料とともに紹介されています。
例えば戦時中の化粧品広告。
日中戦争が長期化すると、化粧品広告は規制されました。当時の広告は、購入を促すどころか節約を呼びかけていたのです。
そして江戸時代の美容マニュアル本なども。
1813年、『都風俗化粧傳』が出版されました。大きな目を小さく見せる仕方や背を高 く見せる方法などが解説されています。
化粧は何のためにするものだったのか?慣習や身だしなみとして、美しく装うため、あるいは何かを表現するためだったのか?
国立国会図書館の蔵書を用いて化粧文化の歴史をたどれる、とても興味深いコンテンツになっていますので、歴史好きの方はもちろん、ファッションやメイクアップに携わる方にもきっと楽しめるものになっていると思います。
本の万華鏡 第29回 めーきゃっぷ今昔 ―江戸から昭和の化粧文化―