歴史の通説で「源頼朝の肖像」と言われていたあの肖像の主は本当は誰なのか?
日本史の教科書に掲載されていた歴史上の人物の肖像画。一度覚えてしまったら社会人になってもその人物のイメージとして定着してしまうものでしょう。また、教科書の記述は忘れたけれど、肖像画だけは覚えているということもあるでしょう。
それくらい、肖像画のインパクトというのはそれを見る我々にとっては強烈に歴史上の人物の視覚的イメージを植えつけます。それだけに、肖像画の人物が実は別人のものだったとしたら、これまでに頭に刷り込んできた知識は誤解だったことになります。
ところが、研究の進展によっては、そんな”通説”が覆されてしまうことも結構あります…。
例えば源頼朝の肖像画。
この肖像画は、平安時代後期の宮廷絵師・藤原隆信によって描かれたものとされ、今まで、京都の神護寺伝来の国宝「源頼朝像」として伝えられてきました。