自己主張の強い武将たち…。装飾にこだわったインパクトありすぎる戦国武将の「変わり兜」まとめ
5月5日「端午の節句」といえばやはり「兜(かぶと)」。
戦国時代、江戸時代に武将たちが愛用していた兜には変わり兜といわれるものがあります。実用性よりも装飾にこだわり、自身の思想を主張したり縁起や言い伝えをもとに作られていた変わり兜。
これまでにJapaaanでも何回か変わり兜を紹介しましたが今回は第3弾。ちなみにこれまでの変わり兜まとめはこちら。
完全に海の幸じゃないか!海鮮すぎる戦国時代のオモシロ兜[かぶと]たち
今回の第3弾では装飾にこだわった変わり兜の真骨頂でもある、明らかに邪魔であろう、羽が生えているかのように長〜く伸びた装飾の変わり兜を紹介します。昆虫モチーフ、うさぎモチーフや鹿の角など、実践向けでではないけど自己主張の強い変わり兜たちをどうぞ。
(※2020年5月5日:記事を一部追記)
蝶々兜
桃形兜(ももなりかぶと)は戦国時代後期に発生した、変わり兜の先駆け。
江戸時代、18世紀のもの。前立に蝶があしらわれ、大胆に翅を広げています。胴体がけっこうリアル。
国立歴史民俗博物館所蔵。
出典:Art Tattler
卯の花威大鎧
卯の花威大鎧 [十六間星兜付](うのはなおどしおおよろい[じゅうろっけんほしかぶとつき])
鍬形のVの字が長ーい!
兵庫県立歴史博物館蔵
鹿の角兜
これは強そう。頭部で直接攻撃もできそうです。室町〜桃山時代、16世紀後期のもの。
The Ann & Gabriel BARBIER-MUELLER MUSEUMのコレクション。
出典:The Ann & Gabriel BARBIER-MUELLER MUSEUM|Collection - Helmets - T119
伊達吉村の兜
筋兜
甲冑師”明珍ぎつ”の手によるもの。江戸時代、17世紀の兜です。
出典:A Suji Kabuto, Edo period (17th century). Inscribed Gitsu saku - Eloge de l'Art par Alain Truong
蜻蛉兜
17世紀の兜。巨大なトンボが載っかっています。仮面ライダードレイクを思い出します。
トンボが真っ直ぐ前を向いて、休みなく羽ばたいて飛ぶ姿が、かつての日本では努力と注意深さの象徴だったそうです。
Minneapolis Institute of Artsのコレクション。
出典:The Exotic Dragonfly Helmet | Minneapolis Institute of Arts – The Bubbler
藤堂高虎所用 黒漆塗唐冠形兜
脇立ては腕(かいな)を広げた形を模しています。大きく空に広げて”気”を受けようとしているような姿とのことですが、それにしても長い。
銀小札萌黄糸威二枚胴具足
銀小札萌黄糸威二枚胴具足(ぎんこざねえもえいとおどしにまいどうぐそく)。
詳細は不明ですが、脇立が大きすぎ。これ、本当に着用できたんでしょうか。
いかがでしたか? 以前紹介した変わり兜もあわせてご覧ください。