紫陽花に隠された秘密。6月の花「あじさい」を使ったおまじないって知ってる?:3ページ目
あじさいを使ったおまじない
さて、そのような由来のある名前を持つ花、あじさいですが、実は、有毒植物だということ、ご存知でしたか? 何と、花や葉に毒をもっていて、それを食べてしまうと、「嘔吐」や「頭痛」や「めまい」などの中毒症状を起こすというのです。
そして驚いたことには、日本には、そんなあじさいを使ったおまじないが昔からあったというのです。
「毒を以て毒を制する」という言葉があるように、昔の人々は、毒のあるこのあじさいが魔除けや厄除けになると考えたのでしょうか。あるいは、色が移り変わるあじさいにちなんで、病が移らないことを願ってのことなのでしょうか。
古くから、玄関や軒下にあじさいを吊るすというおまじないが行われていたそうなのです。それも6月の6のつく6日、16日、26日にするといいそうなのです。
また、トイレに吊るすと、婦人病や下の病気にかからないとのこと。地方によっては、半紙でくるんだり、紅白や金銀の水引きを結んだりして吊るすところもあるそうです。
どうして6月の6のつく日なのかは残念ながら分からないのですが、あじさいが咲いている時期ならばほかの日にして悪いということはないように思います。そうそう、ドライフラワーにしてお守り代わりに吊るしておくというのも、いいかもしれませんね。