手洗いをしっかりしよう!Japaaan

NHK大河ドラマ「いだてん 東京オリムピック噺」振り返り 意外と今でも使われている明治・大正時代のJK言葉!?「いだてん」第21話振り返り

意外と今でも使われている明治・大正時代のJK言葉!?「いだてん」第21話振り返り:3ページ目

現代でも通じる当時の若者言葉・流行語

ドラマで登場した言葉は「なにそれ?」というものが多かったかもしれませんが、現代でも意味が通じる言葉もあります。

たとえば「駄弁る(だべる)」。これは「駄弁(くだらないおしゃべりの意)」を動詞化したもので、現代では使うことはあまりないかもしれませんが、通じますよね。

ほかに、「サボる」というのもこのころにできた言葉です。「サボタージュ」の動詞化です。これは今でも普通に使いますね。

また、「ハイカラ」というのは西洋風である、おしゃれである、という意味ですが、これの動詞化「ハイカる」なんて言葉もありました。ハイカラを気取る、ハイカラぶる、という意味。

ちなみに、ハイカラとはもともと「ハイカラ―(high collar)」で、丈の高い襟のことを言いました。カラーをつける、すなわち洋装の出で立ちの西洋帰り議員たちをからかって「ハイカラ―党」と呼んだのが始まりでした。

日本語のもともとあった言葉をつなげて省略する、日本語の名詞を動詞化させるほか、英語をもじったり日本語と組み合わせたりして新しい言葉を作る。現代人とあまり変わりませんね。

「ボリュームリッヒ」(英語のvolumeとドイツ語のlichを組み合わせて形容詞化した言葉)なんていう外来語同士組み合わせもありました。

ちなみに、昭和25年ごろになると「とんでもハップン」なんてルー語のような流行語も生まれます。「とんでもない」と英語の「ハップン(happen)」の組み合わせで、「とんでもない」よりも強く否定する感じで使われました。

さて、四三の努力、というより下手に出て頼み込んだことがきっかけで、女学生たちもスポーツの楽しさに気づきはじめた21話。来週からもまた新たな大正JK語が飛び出すのでしょうか?

 

 

RELATED 関連する記事