【仏像の見分け方】仏像を見分けるにはファッションに注目!その2:菩薩・明王・天部:3ページ目
【天部】
「天部」は、サンスクリット語でテーヴァといい、仏像の中でも一番種類が多い存在とされています。
もともとは、主にバラモン教やヒンディー教にでてくるようなインド固有の神様でしたが、仏教に取り入れられ、仏法を護る役割を担いました。なかには、中国や日本の影響をみられるものもあります。
主な天部として「帝釈天」や「梵天」などがあげられます。「天部」の神々の性格は多彩であるため、容姿のバリエーションも多彩です。よって、その特徴を一言でくくることは難しいですが、外形は大きく次の五つにわけることができます。
- ①貴紳形(中国風の貴人)
- ②天女形(中国風の女性)
- ③武将形(西域風の武人)
- ④鬼神形(怪奇な鬼、多面多臂など)
- ⑤鳥獣形(頭部が鳥や動物)
仏像の見方、次回はいよいよラスト! 「垂迹」と「羅漢・祖師」を見ていきます。