実は日本生まれだった!ひよこのオス・メス見分ける「ひよこ鑑定」資格もちゃんとあります
日本人が鑑定方法を発見
「初生雛鑑別師」という資格を聞いたことがありますか?簡単に言うと「ひよこのオス・メス」を見分ける方法です。
特に鶏卵を扱う生産業では、卵を産むメスが重宝されます。ひよこが成体になるまで待っていると、餌代の損失になりますよね。
この「初生雛鑑別師」が行うのが、ひよこの肛門を開いて生殖突起を確かめる「肛門鑑別法」または「指頭鑑別法」。素人目にはわからない、微妙な色や突起の形でオス・メスを見分けるというもの。
じつはこの鑑定法、大正13年(1924)に日本で確立した技術で、世界中の養鶏家の間で画期的な識別方法として広まりました。
発見したのは農林省畜産試験場で研究をしていた増井清博士、橋本重郎博士、大野勇の3氏。増井博士は大正4年、東京帝国大学農科大学獣医学科を卒業後、ドイツに渡りカイザー・ウィルヘルム研究所というところで生物の「性の決定」に関する研究を行いました。
鑑定士はひよこを持ちやすい手の大きさ、手先の器用さなどで欧米人には向いていないといわれ、日本人職人が重宝され海外で活躍する人も多いとか。
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