神社に行ったら屋根を見てみて!お参りが楽しくなる豆知識「千木」と「鰹木」を知る:2ページ目
千木(ちぎ)
千木とは屋根を組む際に交叉させた材木で、特にその先端部を言いますが、やがてその名残として屋根の上から載せる装飾的な「置千木(おきちぎ)」なども登場しました。
社殿の中で最も高い位置にあることから、神様の威儀を示すパーツとして重要視され、『古事記』で大国主命(おおくにぬしのみこと)が自分の治めていた葦原中国(あしはらのなかつくに。現代の日本)を譲る条件として
「千木が高天原(たかまがはら。神々の住まう天上の世界)まで届くような神殿を造ってくれたら、私はそこで隠居しましょう(意訳)」
と持ちかけたエピソードは有名です。
また、千木の先端部には「内削ぎ(うちそぎ)」と「外削ぎ(そとそぎ)」の2パターンがあり、上端が水平に切られている「内削ぎ」なら女神が、垂直に切られている「外削ぎ」なら男神が祀られていることが多いです。
※複数の神様が合祀されている場合など、例外も多々あります。