人並み外れた観察眼!江戸時代の奇想の絵師・伊藤若冲っていったい何者?:2ページ目
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代表作『動植綵絵』をまるごと寄付!?
彼の代表作としてよく取り上げられるのが 「動植綵絵(どうしょくさいえ)」。綵絵の「綵」は「彩」の意で、その名の通り絹地に驚くほど細やかに様々な動植物を描き込み、濃密に彩色を施した三十幅の超大作です。
制作期間は若冲43歳の宝暦8年(1758)から51歳になった明和3年(1766)とも言われ、40代のほぼ全てをこの「動植綵絵」に費やした事になります。そしてもう一つ驚くべきは、これだけの時間と労力を費やしたこの作品を、若冲は何のためらいもなく相国寺にまるまる寄付しているという事です。
それも裕福な環境にあった若冲だからこそできた行為であるには間違いないのですが、それにしても気前が良すぎてかっこいい!
そんな彼の作品は、2月9日から4月7日まで東京都美術館にて開催されている「奇想の系譜展」にてたっぷり堪能することができます。
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大ブームを巻き起こしている若冲が魂を込めて打ち込んだ作品の数々を、ぜひ皆様の目でお確かめください!
参考文献:辻惟雄「奇想の系譜」
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