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弘法大師は何を書き間違えたのか?有名な格言「弘法も筆の誤り」の由来

弘法大師は何を書き間違えたのか?有名な格言「弘法も筆の誤り」の由来

そこで弘法大師はどうしたかというと、「應天門の額うちつけてこれを見るに、初めの字の点、すでに落ち失せたり。驚きて筆を投げて点を付けつ。もろもろの人これを見て、手を打ちてこれを感ず」…

つまり、その場で持っていた筆を投げつけて点をうったそうです。大師のこの神対応に、周りにいた人たちは拍手喝采。みんな感動したそうです。

弘法大師といえば、あらゆることに精通していた日本仏教界のスーパーマンですが、この話が事実に基づいて書かれた話だとしたら、パフォーマーとしても秀でた一面があったのかもしれませんね。

いずれにしても、この話は、「どんな名人上手にも間違いがある」という格言としてだけではなく、「事後処理の大切さ」を伝える逸話でもあるようです。

京の都(現在の京都)に應天門が建てられたのは795(延暦14)年のこと。当時は、二層式の楼門で、碧瓦葺(みどりがわらぶき)の屋根を持っていたそうです。かつての應天門を5/8のスケールで模したものが、平安神宮にある應天門です。

ちなみに、こちらの門の入り口にも扁額がありますが、こちらの應天門の扁額を書いたのは、福岡県大宰府の宮小路康文氏。

参考

 
 

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