おならで妖怪を退治!ユーモラスな江戸時代の妖怪絵巻「神農絵巻」:2ページ目
2ページ目: 1 2
誰によって何の目的で描かれたのかは不明
この絵巻は誰によって何の目的で描かれたのかは知られていません。もしかしたら酒に酔った画家が、余興として冗談半分に描いたものが伝わっているのかもしれません。
ただ一度みたら忘れられない独特のタッチが、この絵巻を見た人たちの記憶に残るのかもしれません。この絵巻では、妖怪だけなく、神農たちも、親しみやすいユーモラスなタッチで描かれています。
神農は中国では本来、畏怖されるものとして存在していました。ところがこのお話のように、誰からも親しまれる対象へとイメチェンをし、長く続く人々からの人気を獲得したようです。
参考:別冊太陽にほんのこころ 妖怪絵巻-日本の異界をのぞく-、中世絵話集め
ページ: 1 2