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日本独自の文化。「お賽銭」を投げ入れる行為は神仏に対して失礼に当たらないの?

日本独自の文化。「お賽銭」を投げ入れる行為は神仏に対して失礼に当たらないの?

他の国でもお賽銭に似た行為はある

日本以外の他の国でもお賽銭のような行為は見られます。

例えば、中国、香港、台湾といった中華圏。これらの地域には、「香油錢」というものがあります。これは、線香、蝋燭代という位置づけであるが、仏教、道教の堂内に箱が置かれており、そこに入れることになっています。日本のように「神仏に捧げる」という発想はないようです。

また、韓国の寺院では、「福田函(佛錢函)」と呼ばれる賽銭箱が置かれていることがあるそうです。これは郵便ポストのように箱の横から入れるものなのだそうですが、こちらにも日本のように「仏様に捧げる」といった発想はないようです。

ちなみにキリスト教が中心の欧米圏では、教会への「寄付」(donation)という形でお金を集めています。日曜礼拝などに行くと、よく讃美歌が流れながら帽子などがまわってきますが、そこにお金をいれるシステムになっています。

このように見ていくと、お賽銭を「神様に捧げる」ことや「投げ入れる」ことは、どうやら日本独自に発達した概念のようですね。

では、なぜ日本人はお賽銭を神仏に向かって投げるのでしょうか。神仏に対して失礼に当たらないのでしょうか?

3ページ目 お金は「ケガレ」を引き受ける吸引装置

 

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