今年はなにどし?イノシシ(亥)は間違いではないけど実はそれでは不十分:4ページ目
壬(じん、みずのえ)/癸(き、みずのと)
「水の兄」が壬(みずのえ)で、「水の弟」が癸(みずのと)。
歴史の授業で習った壬申(じんしん)の乱は、壬申(みずのえさる)当たる天武天皇元年(西暦672年)に起こりました。
そして、水を注がれて「木」が育ち、万物が循環していくのです。
まとめ
以上、十干について紹介してきましたが、十干の始まりである「甲」と、十二支の始まりである「子(ね)」の組み合わせ(甲子/こうし、きのえね)から始まり、十干と十二支それぞれの終わりである「癸」と「亥」の組み合わせ(癸亥/きがい、みずのとい)まで、60通りで年を表わすのが「干支」です。
そして「癸亥」の次は「甲子」に暦(こよみ)が戻って(還って)くるため、「暦が還る」60歳を「還暦(かんれき)」と呼ぶのは、広く知られる通りです。
人間の年齢は、単なる数値(データ)ではありません。
最近は合理性の追求によって、元号や暦さえ排して西暦表記一辺倒が主流になりつつありますが、こうしたささやかなことを知っておくだけでも、味わい深く歳を重ねていけるかも知れません。