生後7ヶ月で天皇、5歳で上皇!歴代最年少で即位し上皇となった「六条天皇」:2ページ目
2ページ目: 1 2
二条上皇が病気のため亡くなると、二条天皇と仲の悪かった後白河上皇が力を取り戻しました。後白河上皇は自分の子どもである憲仁親王を皇太子にし、院政を復活させます。そして、わずか3年で六条天皇を譲位させました。このとき六条は数え年で5歳。史上最年少の上皇となりました。
天皇の座を降りた六条上皇は退位後、後白河上皇の御所で養われましたが、病気にかかったため源行綱(ゆきつな)の東山邸へで療養することになりました。そして1176年。13歳の若さで亡くなり、元服することもなく清閑寺の小堂に土葬されました。
仕方のなかったこととはいえ、ときの天皇家の勢力争いに巻き込まれてしまった形で一生を終えた六条天皇。何を思い、どう生きたのでしょうか。陵墓は京都府東山区にありますが、知名度の低さのためか訪れる人は少なく、今も静かにときの移ろいを見守っているだけです。
六条天皇の陵墓 清閑寺陵へのアクセス
所在地:京都府東山区清閑寺歌ノ中山町
京都駅烏丸口から京阪バスに乗り、「清閑寺 山ノ内町」下車 徒歩約10分
ページ: 1 2