奈良大学による、仏像のお顔の表現を科学するプロジェクト「Buddience」にて、なんともユニークなサービスが公開されています。12月に公開されたのが「Buddha Matching」というサービス。

なんともデジタルなテイストが漂いますが、このサービスは、顔写真をアップすると表情を分析してその人の感情に近い仏像を教えてくれる、仏像とあなたとの結縁サービスなのです。

表情から…

マッチングした仏像を教えてくれます。

顔写真は撮影またはアップロードで指定できて、顔写真の表情から８つの感情を自動で数値化。そして感情の近いであろう仏像をピックアップしてくれるんです。

分析に使われる仏像は全216尊で、仏像を分析した結果もレポートとしてまとめられています。このレポートも興味深いもので、如来、菩薩など仏像の役割の違いによって表情から読み取れる数値データは異なるのかを分析したり、仏像の年齢を割り出して平均年齢なども紹介されています。

表情から感情を読み取る作業にはマイクロソフトが提供しているAPIを活用しているとのこと。仏像と人間をマッチングさせるというと今ではとても斬新な発想のように思えますが、近い将来、こういった感情の解析をつかった提案はあたりまえの世界になるのかもしれませんね。

「Buddha Matching」では人の表情から感情を分析していますが、その人のSNSの直近の投稿内容からぴったりの仏像を提案してくれたりもあったら面白そう。「最近のあなた、ストレス溜まってますね。興福寺の阿修羅さん拝んで癒やされてみない？」なんて。

Buddha Matching