くじ引きで決まった将軍もいた?もともと占いの一種だった「くじ」と日本人の関係
お正月のみならず、神社仏閣にいくと「おみくじ」をひいてみたくなりますよね?
「おみくじ」は、平安時代の僧侶・良源(りょうげん)が、始めたといわれています。良源は、一般には元三大師(がんざんだいし)という名前で知られている、天台宗の僧侶です。
「くじ」はもともと日本においては占いの一種。人間同士で決められないことに関しては神様の意志を聞く神聖な行為だったといわれています。日本では古代から国の政治(まつりごと)に関する重要な決定や、重い地位にある者の後継者を選ぶときなどに、「くじ引き」をすることがありました。
第六代室町幕府将軍・足利義教(あしかがよしのり)もくじ引きで決められた将軍でした。現在の日本においても、政治の最高責任者、内閣総理大臣を決める際に上位2名で決選投票をしても票数が同じ場合は、くじ引き(抽選)を行い、当選者をきめることが衆議院規則第18条第3項・第8条第2項、参議院規則第20条3項に記載されています。
但し、2018年現在内閣総理大臣がくじ引きで決まったことはまだありません。
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