くじ引きで決まった将軍もいた?もともと占いの一種だった「くじ」と日本人の関係:2ページ目
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また、線のはしに当たりはずれなどを書いて隠し、各自が引き当てるはしご状のくじを「あみだくじ」といいますが、これは室町時代に誕生したくじといわれています。「あみだ」とは「阿弥陀如来」のことで、現在ははしご状だったものが当時は阿弥陀如来の「光背(こうはい)」のように放射状になっていたことからこのような名前がつきました。
光背とは、仏像の造形の一種で、仏様の後光を表現したもの。阿弥陀如来の光背は48本の放射線で表現されますが、これは阿弥陀仏がまだ法蔵(ほうぞう)という名前の修行僧であった時代に、48の誓願を立てたことにちなんだものといいます。
あみだくじは、もともと何人かでものを買う際に、人数分の線を引き、それぞれの支払い額を決めるためのくじとして行われたものですが、現在では、その用途は広がっており、何かの順番を決めたり、言い争いが生じたときに決着をつけるためなど、幅広く利用されています。
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