下品、だが深い…。謎に満ちあふれたわらべ歌「みっちゃんみちみち」を知ってる?あれは何だったのか?:2ページ目
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いつから歌われている?
この歌は、少なくとも19世紀ごろには歌われていたといい、昭和初期には全国に広まっていたようです。誰が作ったかもわからないわらべ歌で、下品なため教育上よろしくないとされてきたはず。だからこそわずかな記録を除いては口頭でのみ伝わってきたわけですが、しっかり受け継がれているのがすごいですね。
頭文字に「み」のつく子をからかう歌としても歌われていたわけで、いい気持ちのする歌でないことは確かです。もしかすると、近年はこの歌を知らない層も増えているのかもしれません。ジェネレーションギャップでからかう材料になっていることもあるでしょう。
時代背景を表わした歌詞だったのかも
そういう意味では表立って歌うのも憚られる歌なのですが、いろいろ考察される中で、「もったいないからなめちゃった(食べちゃった)」という表現は糞尿を恵みをもたらす神聖なものととらえる農耕信仰的価値観からきているのではないか、という見方もあるようです。糞尿は作物を育てる肥料にもなるからです。
結局いつから、どこから始まったかわからない歌ですが、中世の末法の世、飢餓に苦しんだ時代に生まれたのでは?とも言われているんだとか。
いまだ謎の多いわらべ歌です。
参考:みっちゃんの謎
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