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実は「東京都荒川区」に荒川は流れていない。なのにどうして荒川区なの?

実は「東京都荒川区」に荒川は流れていない。なのにどうして荒川区なの?

明治になってからも洪水が頻繁に発生したため、東京の下町を水害から守ることを目的に放水路建設が計画されました。

こうして、1930年、17年をかけて北区の岩淵から東京湾まで総延長22キロメートルにも及ぶ人工河川「荒川放水路」が完成しました。これにより、この地域一帯は大きな水害に見舞われることがなくなりました。

1932年、荒川区が誕生し、区内を流れる川は荒川と名づけられました。ところが、1965年の河川法により、荒川放水のほうが「荒川の本流」と決められ、もともとの荒川の流路を流れる部分は、正式に隅田川と呼ばれるようになりました。

このような経緯から、荒川区から荒川が消え、同区には隅田川が流れることになったのです。

 

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