ペリー率いるアメリカ艦隊をおもてなし!江戸一番の料亭「八百善」のその後:2ページ目
イギリス、ロシアに中国・・・近代以後も国際的な会食を受け持った八百善
こうして百川との協力体制の下、日本を代表して『おもてなし』する宴席を用意し、八百善はその偉名を更に高めます。一方でこの逸話には諸説があり、百川と共同だったのではなく、ペリーが八百善に来店したのだと言われるなど明確ではありません。また、この時に供された純和風の饗応は、味付けや素材などの面で今ひとつアメリカ側のお口に合わなかったと言う、少し残念なお話も伝わっています。
しかし、八百善が著名な料理屋であることは近代化以降、日本を訪れる海外の要人に知られていったのは紛れもない事実で、明治には来日されたイギリス王室やロシア皇室への歓待を受け持ち、昭和期に満州国皇帝の行幸があった時に料理を担当するなど、国内外ともに絶大な信頼と高評価を得ていました。