センスの塊か!違いが微妙すぎる明朝体の”第3さんずい”に着目したアート作品が秀逸
みなさんのパソコンに日本語フォントってどれくらい入ってますか?デザインに携わっている人であれば膨大な量のフォントが入っている人もいるでしょう。初期状態のパソコンでもかなりの数入ってますよね。
でも、それぞれのフォントの違いってわかりますか?ゴシック体と明朝体の違いはわかったとしても、明朝体同士の違いがどの部分に現れているのか分かる人はかなり少ないでしょう。
その書体の微妙な違いを理解しようとするあまりに、明朝体各々の特徴をプロダクトとして発表してしまったクリエイター、よねやまさんの作品を紹介します。
ヒラギノ明朝の”第3さんずい”の「ヒラギノ銃」
これは!フォントマニア感涙www
明朝体の部首のさんずい、しかも”第3さんずい”だけに着目するセンス…鳥肌もんです!ちなみに”第3さんずい”は、さんずいの「チョン・チョン・サッ」の、最後の”サッ”の部分。
卒業制作で作成した一つ。「ヒラギノ銃」。ヒラギノ明朝の第3さんずいの形が数ある明朝体の中でずば抜けて銃っぽい形をしていた。ゴムを始筆の部分に引っ掛けて飛ばすことができる。 pic.twitter.com/rqdnC7nB7k
— よねやま / Ricemountain (@iamricemountain) 2016年7月9日
明朝体の違いを理解したいよねやまさん、プロダクトはヒラギノだけにはとどまりません。
モダンな造形が特徴、「光朝明朝体」の第3さんずいの「スニーカー」。
微妙に某スポーツメーカーのロゴに似てる(笑)。いや、もしかするとあのロゴが第3さんずいモチーフなんじゃないか?
そして、毎日新聞社が本文組用に開発した「毎日新聞明朝」の第3さんずいは「新聞明朝串」に。
串にする発想すごいっ!
よねやまさん( @iamricemountain )は、明朝体同士の違いが漢字のハネやハライによく表れていると感じ、さんずいのハライの部分に着目したプロダクトを制作するに至ったそうです。
ハライの尖ったデザインが生かされているだけではなく、各書体の特徴を考慮しプロダクトに落とし込むというこだわりが、作品を見た人の心をつかんでいるんでしょうね。
今後もよねやまさんの作品に注目です!