大奥をつくった春日局。男色好みの家光を女性に目覚めさせた功績はあっぱれ:2ページ目
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家光を女性に目覚めさせ…
竹千代が赤ちゃんのときからお世話をしていたお福は、「長子相続であるべき!」と駿府に隠居している大御所の家康に直訴したのです!この行動力、ハンパないですよね。普通だったら最初からあきらめたり、家康に直々にいうなんて…と怖気づいてしまいそうですが、お福は家康の前であろうとひるみません。
こうした働きかけの甲斐あって、竹千代の将軍継嗣が見事実現したのです!そして、竹千代の母が死去した後は、大奥総取締役に命じられたお福。もちろん、このとき、彼女は45歳でした。そして、大奥の制度改革に着手するのです。
というのも、当時家光は男色好みで、女性にまったく興味がありませんでした。でも、そのままだと跡継ぎができないわけで…。そこで、お福は徳川家の血筋を残すためには、側室という存在が必要だと考え、男色好みの家光が好みそうな女性をいろんなところから探してきました。
彼女たちに側室としての教育を施してから家光に差し出したのです。そして、家光も「女性もまんざらでもないなぁ」と思うようになったのでしょう。ようやく女性に目覚め、多くの子女をもうけることができました。これも、お福の様々な行動があってこそ。
自分で道を切り拓いてきたからこそ、大奥で総取締役になるまで上り詰めることができたのですね。アッパレ!
参考文献:「大奥のおきて」
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