閻魔大王の顔が赤いのは何故?怒ってる…だけではなく実は自分も苦しめられているから:2ページ目
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一日三回の責め苦
地獄の裁判官として知られる閻魔大王。真っ赤な顔をして目を見開き、恐ろしい形相をしていますよね。顔が赤いのは、ただ単に怒っているから…と思われがちですが、実は他にも深い理由がありました。
閻魔大王は、亡者の魂を裁き、生前犯した罪の重さに対してどの地獄に送るかを決めていますが、実はその亡者を裁くという罪を背負うため、彼自身も罰せられているのです!
その罪たるや他の亡者の責め苦よりも辛い仕打ち!なんと一日に三度も熱せられてドロドロに溶けた銅を、飲まされるというのです。
まず大銅钁(だいどうかく)という、鍬(クワ)のようなものが忽然と現れます。するとそれまで従っていた獄卒らが大王を捕らえ、熱く焼けた鉄の鉤で大王の口をこじ開けます。
煮え湯ならぬ煮え銅を飲まされた大王の喉や腸は焼けただれ、その痛みに苦しみ抜くといいます。
罪を犯した人間が少なければ地獄に落とすこともなく、自分も苦しまなくてすむのですが、罪を犯した亡者は後を絶ちません。しかし輪廻転生のために、責め苦を味わうことで罪をあがなわなければいけないのも事実。人間を救うためにはやはり地獄に落とさなければならないのです。
閻魔大王の表情には、罪を犯した人間が減らない怒り、人間を地獄に落とさなければいけない悲しみ、それによる自分自身の苦しみが現れていたのですね。
出典:Wikipedia
閻魔について詳しく紹介しているのは鎌倉にある円応寺。こちらは本尊が閻魔という珍しい寺です。名工・運慶作の閻魔はとこかユーモラスで躍動感あふれており、一見の価値有りです。※円応寺は撮影不可
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