だるまに手足がない理由。そして、だるまのモデル「達磨大師」はキリストの使徒だった?
「七転び八起き」のダルマさんには、実在のモデルがいます
民芸品として不動の人気を誇り、『だるまだ!』などの絵本のキャラクターにもなっている「ダルマ」。お正月に目玉を描き入れて1年の幸運を願ったり、選挙や受験の必勝を祈願する縁起物としてもおなじみですね。
ダルマさんには、実在のモデルがいました。「瀬谷八福神」の1つとしてご紹介した長天寺など、日本各地の禅宗のお寺に祀られている「達磨大師」です。
画像出典:月岡芳年画 達磨を描いた『月百姿 破窓月』/Wikipedia-達磨
達磨大師は、禅宗の開祖として知られる、5世紀後半〜6世紀前半頃の僧侶です。
仏教を開いたお釈迦様がインドの釈迦族の王子だったことはよく知られていますが、実は達磨大師も南インドの南天竺国の第3王子として誕生し、父である国王が亡くなった後に出家して僧侶となりました。
高僧・般若多羅のもとで40年修業した後に、インド、そして中国へと仏教の布教のために旅立ちました。528年11月2日(永安元年10月5日)に、なんと150歳で亡くなったと伝わっています。
2ページ目 達磨大師が丸いダルマさんになった理由、手足がない理由