福沢諭吉、野口英世…「お札の顔」の偉人たちの驚きエピソードはやっぱりスケールが違う!
「お札の顔」になるのって、こんな人!
私達が毎日のように使うものの1つといえば、お金です。日本で流通しているお金のうち、1万円、5千円、千円札には、それぞれ著名な人物の顔が印刷されています。
「実在で知名度が高く、国民から尊敬されている人物」などの厳しい条件をクリアして「お札の顔」に選ばれた人たちは、日本人なら誰もが知る偉人ばかりです。
ところが彼らには、そのスケールの大きさを象徴するような、こんなエピソードも残されているってご存知でしたか?
福沢諭吉の罰当たりなエピソード
『学問のすゝめ』の著者にして、慶応義塾大学の創設者でもある福沢諭吉。日本の近代的思想を支えたと言われる彼には、近代的な合理主義を「身体を張って」証明した逸話が残されています。
福沢諭吉が11歳〜12歳の頃、彼が家の中を歩いていて中津藩主の名前を書いた紙を踏んだことを、彼の兄にとがめられました。
「諭吉!藩の殿様のお名前を足で踏みつけるとは、お前はどういうつもりだ!?」
諭吉少年は、その場は兄に謝りましたが、「殿様の頭を踏んだならまだしも、名前を書いた書き損じの紙を踏んだだけで何がそんなに問題なのか?」と、非常に不満と疑問を持ちました。
神社のお札を踏みつけ、尻を拭く
疑問を解決するために、「殿様の名前を書いてある紙を踏むとまずいなら、神様の名前が書いてある神社のお札を踏んだらどうなるのか?」という「実験」を極秘で行ったことが、彼の自伝『福翁自伝』に詳細に描かれています。
それによると、諭吉少年がお札を踏んでも特に変わったことは何も起こらなかったそう。そこで「ウムなんともない、コリャおもしろい、こんどはこれを洗手場※に持って行ってやろう」と考えた諭吉少年はお札をトイレに持っていき、こともあろうにお尻を拭いてしまいました。※洗手場(ちょうずば。トイレのこと)
さすがにこれは神様のバチが当たるのでは?と心配した諭吉少年でしたが、これまた特に何も起こりません。
「ソリャ見たことか。兄さんがよけいな、あんなことを言わんでもよいのじゃ」とドヤ顔をした諭吉少年。しかしこの話は、家族の誰かに言えば叱られると思い、誰にも言えなかったのだとか。