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如来も菩薩も明王も元を辿ればぜんぶ釈迦!仏像の見分け方など、仏像鑑賞の基本の「き」

仏像の見分け方など、仏像鑑賞の基本の「き」:2ページ目

服装と脇侍で簡単に見分けられる!

さて、お次は見分け方。服装と両側に付き従う「脇持」に注目!

如来は悟りを開いた存在なので、アクセサリー類をつけていません。髪型はパンチパーマのようにくるくる巻きの「螺髪(らほつ)」で、お団子のように後頭部が盛り上がっています。ここは「肉髻(にっけい)」といって、知恵が詰まっているといわれています。ただし、大日如来のみ釈迦が貴族だった頃のようなきらびやかな姿をしています。

  • 釈迦如来の脇侍は左に文殊菩薩、右に普賢菩薩。文殊菩薩は獅子に乗り、普賢菩薩は象に乗っています。
  • 阿弥陀如来の脇侍は左に観音菩薩、右に勢至菩薩。観音菩薩は蓮の花を捧げ持ち、勢至菩薩は合掌しています。
  • 薬師如来は薬壺という小さな壺を持っています。脇持は左に観音菩薩、右に勢至菩薩。二仏とも、太陽と月がぽこんと乗った蓮を一輪持っています。

菩薩はいわば「如来候補生」なので、釈迦が王子だった頃の格好をしています。桾(くん)というたっぷりの腰巻きや、瓔珞(ようらく)というネックレスなどアクセサリーをつけ、全体的に衣装がきらびやか。

不動明王は顔が厳めしいですが、如来の化身なので実は体がむっちりしています。三つ編みを左側に垂らし、煩悩を斬る剣と、衆生を救う羂索(けんさく)という縄を持って、燃え盛る炎の前に立っています。
八童子が付き従いますが、全員勢揃いしていることは少なく、矜羯羅童子(こんがらどうじ)と制多迦童子(せいたかどうじ)が代表的です。

3ページ目 二つの名を持つ毘沙門天?

 

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