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相撲の力士の体型をあらわす「アンコ型」「ソップ型」ってどんな体型?その意外な由来とは?

相撲の力士の体型をあらわす「アンコ型」「ソップ型」ってどんな体型?その意外な由来とは?

細身で筋肉質な「ソップ型」

一方の「ソップ型」は、細身の力士のことです。「ウルフ」と呼ばれた元横綱・千代の富士、現在何かと話題の貴乃花親方の父でもある元大関・初代貴ノ花、強烈な張り手で何人もの巨漢力士を一瞬で倒した元小結・旭道山などがこのタイプの代表的な力士です。

「ソップ」とは、現代で言う「スープ」のことです。江戸時代にオランダから外来語として入ってきた当初、スープは「ソップ」と発音されていたのです。

それが力士の体型を表す言葉になった理由は、スープのダシを取るのに「鶏ガラ」を使うことからでした。鶏ガラは骨ばっていることから、痩せている力士を指して「ソップ型」と呼ぶようになったのです。

力士の理想の体型はどっち?

長い間、力士の理想の体型は「アンコ型」とされてきました。安定感やパワーの面では、体重が重い方が有利だからです。ただしアンコ型には、体重が重いことで足腰に故障を抱えやすい・動きが鈍くなりやすいなどのデメリットがあります。バランスを崩し、身体の小さな力士にあっけなく倒されるような負け方をしてしまうこともあります。

一方、食糧事情の良い現代において関取まで昇進してもソップ型という力士は、元々太りにくい体質の場合が多いようです。千代の富士や霧島のように、体重が増えず苦労した経験を語っている元力士もいます。その代わりソップ形には、身体の軽さやスピードを生かした相撲で巨漢力士を倒すなど、会場を盛り上げて人気者となる力士も多くいます。

「強くなって勝ち続けるためには日々の稽古が重要」という点では、どちらのタイプの力士も変わらないようですね。

 

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