宵越しの金は持たねえ!そんな江戸っ子の暮らし、実はレンタル店に支えられていた:2ページ目
損料屋では何を貸していたの?
損料屋では様々な物がレンタルされており、鍋釜のような日用品から掛け軸などの調度品、羽織り、晴れ着など衣料品に至るまで貸し出されていました。
江戸時代は安価な布ならばまだしも、よそ行きの衣服などを作る上質な布は高価なモノでした。他の道具や調度品も今のような機械ではなく手作りだったので、結構な値段が付くことが多く、その日暮らしの町人にはこれらの物を私物として買うなど高嶺の花だったのです。
今でも貸衣装屋さんや、場合によっては写真館や結婚式場、セレモニーホールなどで晴れ着や喪服を借りる人は多いですが、こうしたシステムは江戸時代から続く合理的かつお手軽なレンタルから続いていたのかも知れませんね。