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横綱の強さか?品格か?賛否両論を呼んだ千代の富士の伝説の取組み

横綱の強さか?品格か?賛否両論を呼んだ千代の富士の伝説の取組み:2ページ目

賛否両論巻き起こる伝説の取組

横綱が寺尾のまわしを取って、力任せに土俵へ叩きつけるように見えたこの取り組みは、当時から評価が割れ議論を呼びました。

「千代の富士が寺尾に顔をバシバシ張られて、キレた千代の富士が寺尾を土俵に叩き付けた」
「横綱の取る相撲ではない!(千代の富士の)本当の人間性がよく現れている一番なのではないか!?」
「後ろからまわしをとったなら、そのまま『送り出し』で良いではないか!」

という千代の富士を批判する意見から、

「あれだけ顔を張られてもペースを乱さずに自分の相撲へ持っていった千代の富士、これぞ横綱の貫録だ!」
「逃れようと暴れまくる120kgの人間を楽々持ち上げて叩きつける、これだけで千代の富士のすごさが分かる!」
「平成の大横綱・白鵬でも、10回勝負して3回勝てるだろうか」

という横綱の強さを称える声、そして中には

「千代の富士が寺尾に八百長を持ち掛けたが、寺尾が応じなかったため、千代の富士が見せしめとして叩きつけて格の違いを見せつけた」
「最低の取り組み!もし(寺尾に)怪我をさせたら逆鉾(寺尾の実兄)に星回してもらえなくなる」

など、「八百長」に絡ませた書き込みまで、現在でも様々な意見がインターネット上で見られます。

(千代の富士の銅像。画像出典:千代の富士貢 – Wikipedia)

「礼に始まり礼に終わる」と言われる相撲において、この豪快な取り組みは、現代なら横綱の品格という問題にまで発展しかねないような伝説の取り組みとなったのでした。

3ページ目 朝青龍も千代の富士の相撲を研究

 

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