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横綱の強さか?品格か?賛否両論を呼んだ千代の富士の伝説の取組み

横綱の強さか?品格か?賛否両論を呼んだ千代の富士の伝説の取組み:3ページ目

朝青龍も千代の富士の相撲を研究

偉大な先輩横綱・千代の富士をこよなく尊敬していたのが、元横綱・朝青龍でした。

2016年7月31日、元横綱・千代の富士の九重親方は、61歳で亡くなりました。あまりにも早すぎる大横綱の死に「1つの時代が終わった」と、日本の相撲界・相撲ファンの間には大きな落胆が広がったのは、まだ記憶に新しいところです。

引退後モンゴルに帰国していた元横綱・朝青竜は、千代の富士の訃報を聞き付けて成田空港へ駆けつけましたが、その際の空港でのインタビューで「(千代の富士は)私の神様ですよ」とコメントし、更に自身のツイッターにも「悲しい悲しいな涙が止まらない…憧れの力士、角界の神様、横綱たちの横綱よ〜〜悲しいな」、「親方よ 夏にモンゴルに来てイトウ釣る約束は?悲しいな涙」などと呟いていました。

彼は横綱昇進前から、千代の富士の相撲をビデオで何度も見て研究していました。

後輩の力士たちにも
「千代の富士のビデオ探し見るべし!」
と呼びかけていたそうです。

「吊り落とし」も、そうやって大横綱の相撲を研究して、マスターしたのでしょう。朝青龍は、横綱時代前半くらいまでめったに見ることのできない珍技と言われるこの技をよく使用し、高見盛関や琴光喜関などとの対戦で複数回の勝利を飾っていました。後に「横綱としての品格」が問われるなど、色々な意味で話題となった朝青龍でしたが、まさしくそんな朝青龍らしい勝ち方だったと言えるでしょう。

平成の横綱が「神」「横綱の中の横綱」とまで称えた昭和の大横綱の「伝説の取組み」は、これからも末長く語り継がれていきそうです。

 

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