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そうだったの?江戸時代 ひとり相撲、乞食芝居、謎解き芸人…活気があったお江戸の町は芸人さんで大賑わい

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乞食芝居や謎解き…ユニークな芸人たち

相撲と同じく人気だったのが、芝居です。そして、やはりこれにあやかった乞食芝居をする芸人も登場。春・夏・秋に月1,2回、武家屋敷町、寺町以外の庶民の住居地域にまわり、一人で演じます。日焼けしている顔におしろいを塗って、歩きながらの身振りですが、上手い人は音声も滑らかでなかなかの名演技。道行く人も思わず足を止めてしまうほど。

謎解きをする芸人もいたそうで、特に、春雪という男が有名だったとか。浅草の奥山で、謎や頓智という看板を出し、見物人が出す題を即座に解きます。米俵や菓子などを、万が一解けないときに出題者に与えるために飾っておいたものの、これらの品を入手した客はいなかったそうなので、つまり全問解けたということ!そして、春雪が解いた謎を読み売り屋が印刷すると、印刷が間に合わないほどの人気だったそう。

このほかにも、猿廻しや居合い抜き、曲独楽など様々な街角芸人がいました。観客と芸者の、人と人のふれあいが魅力的な江戸時代。仕事そして笑いが至るところにあり、その日暮らしの生活でも、人々の満足度はきっと高かったのではないでしょうか。

参考文献:江戸商売往来 興津要

 

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