江戸時代の床事情…オトコたちを夢中にさせた遊女のテクニックとは?:2ページ目
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男を夢中にさせる遊女のテクニックとは?
そして、床入りの後も、男を夢中にさせる遊女のテクニックがあるのです。ズバリ、裸寝です。つまり行為後に裸で寄り添うのですが、当時布団はとても高価なものだったので、大事な商売道具を汚したくはありません。遊女にとっては上客にしか使いたくないテクニックです。客にとっては、裸寝をしてくれるなんて…と感激するほど喜んだのでしょう。
このほかに、「ご無沙汰ね」といいながらつねるのも好まれたそう。床入りは、短めの時間で。ただし、濃厚に。その後は、本気にさせるよう色っぽい会話やムード作りを心がけるのです。
一流の遊女とは?
一流の遊女に共通しているのは、わっさりしていること。聞きなれない言葉ですが、わっさりとは小さな物事にこだわることなくおっとりしていることだそう。つまり、今の言葉でいうと、おっとりでしょうか。わっさりみせるたあめに、客の前では食事もセーブ。どんなにお腹がすいていても、我慢です。しかし、床入りすると、獲物を一瞬で仕留めるかのように濃厚なプレイで客を満足させるのです。このギャップが、また客にとっては魅力的なのでしょう。
どんなに高くても一流の遊女とのひとときは、客にとって夢のようなひとときなのですね。遊女たちは、それだけ価値あるテクニックを持ち合わせているのです。
参考文献:三大遊郭
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