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吉原で遊ぶならマストアイテム!「吉原細見」はお江戸・吉原のガイドブック:2ページ目
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「横本」形式から「縦本」形式へ
そして、安永4年(1775年)、吉原の茶屋で生まれた蔦屋重三郎が「縦本」形式を採用し、縦18㎝、横10㎝と現在と同じような本のサイズになりました。この重三郎は、なかなかの商売上手だったらしく、平賀源内に文章を書かせたり、歌麿を起用したりと、天明2年(1782年)には吉原細見の出版を独占するまでに。同じ商品が多いならば、ほかの細見とは違う特色を打ち出し、見やすさもアップするなどの工夫をしたのですね。
そして昭和33年(1958年)に売春防止法により吉原が消滅するまで定期的に刊行され、吉原細見は隠れたベストセラーだったといえるでしょう。吉原の見物客にも、土産として最適だったとか。一冊買えば、吉原内で活用し、そして家に帰ってからペラペラとめくりながら余韻にひたり、二度楽しめそうです。念願の吉原に来たはいいものの、右も左もわからないという客にとって、吉原細見は心強いアイテムだったことは間違いなし。
参考文献:江戸の売春 永井義男, お江戸吉原草紙 田中夏織
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