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そうだったの?江戸時代 ツボを押さえた遊女の接客!「大坂 新町遊郭」の顧客満足度が高かった秘訣とは?

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濃厚なひとときを過ごすために

まず、遊女がわざとお客を怒らせます。しつこく嫉妬したりすねることで、だんだんお客もイライラしてきてケンカに発展。でも、これこそが遊女の望んでいた展開なのです。そして、頃合いを見計らい絶妙のタイミングで、「ごめんね」としおらしく謝ります。仲直りした後の本番は、いつもより盛り上がるそう。なるほど、ツンデレの原点ここにあり。

短時間でも激しく濃密なひとときを過ごせたら、お客もぐっすり寝てくれてその横で遊女も休むことができるのです。といっても、遊女は上客にせっせと手紙を書いたりしなければいけないので、そう休んでばかりもいられないのですが。

ちなみに、吉原遊女はプライドの高さが売りなので、大坂新町の遊女のように簡単には謝りません。また、京都・島原の遊女はお嬢様風が売りなので、お客さまとケンカするなんてもってのほか。ケンカはじまりからの懇ろ、の流れは、コミュニケーション上手でフレンドリーな大坂新町の遊女ならではのものでした。達者な芸事や床上手だけでなく、接客技術の高さが顧客満足度の高さに繋がったのですね。

 

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