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江戸時代の髪結床はコミュニケーションの場所だった:2ページ目
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髪を整えるだけじゃない、髪結床の愉しみ
しかも、髪結床は、髪を切るだけの場所であるだけでなく、お客同士のコミュニティースペースとしても機能していました。
待っている間に囲碁や将棋を楽しんだり、世間話で盛り上がったり。男だけの気のおけない空間で、待ち時間もわいわいと楽しく過ごしていたようです。これはまさにサロン文化。
3つのスタイルがあった髪結床
髪結床には、いくつかのスタイルがありました。町内に店を構える内床(うちどこ)、河岸の空き地などに店を出す出床(でどこ)、店を持たず廻って髪結する廻り髪結いなど。ちなみにこの廻り髪結いのお客は、商家や遊女などが多かったとか。びんだらいという道具箱を持ち歩いてお客の元を訪れ、都度払いではなくひと月ごとで料金を払うことが多かったとか。特に遊女は、自由に外出できない身なので、廻り髪結いがいると大助かりですよね。
江戸時代の人々は、粋なことが大好き。髪型だって、粋がいいのです。髪結床に行った数日後に、粋な髪型になっていたら、ルンルン気分間違いなし♪
トップ画像:Wikimedia commons
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