朝ドラ『風、薫る』直美に急接近する軍人・小川吾郎(甲斐翔真)は“未来の夫”か?実在モデルとの共通点に注目:4ページ目
寛太は「夫」ではなく苦労してきた者同士?
そんなふうに、鈴木雅の夫が軍人だったので、直美の前に現れる軍人男性をみると、つい「夫か!?」と思ってしまいます。
寛太が実は軍服姿で直美の前に現れたときは、雅の夫をモデルにしたキャラクターだろうと誰もが推測していたようです。
けれども、寛太は軍人を装った詐欺師で、夫とは掛け離れた人物。
ドラマの中では、詐欺師と判明した後も、なんだかんだ直美と寛太のと付き合いは続いています。
二人の関係は、「恋愛」というよりも、同じ孤児として苦労して生きてきたのでシンパシーを感じる者同士という存在なのかもしれません。
寛太は、「直美が実の母親を探している」ことを知って、常に心がけて探してくれる優しいところがあります。
なにかと手厳しい直美ですが、寛太が実は弱い者に優しく温かな部分を持っていることを知っています。邪険にしているようで気になる存在ではあるのでしょう。
吾郎は鈴木良光を意識した人物か創作の人物か
今回新登場した小川吾郎(甲斐翔真)は、本物の「近衛歩兵第3連隊」の軍人なので、「陸軍の軍人」という部分では寛太のときより、モデルの鈴木良光に近い感じです。
けれども、良光をモデルにしたキャラクターなら、なぜ九州人設定なのでしょうか?良光は江戸生まれです。
良光は、明治10年(1877)1月29日に勃発し、同年の9月終結した西南戦争で九州へ出征しています。
その数ヶ月間でドラマの吾郎のように流暢で自然な九州弁が話せるようになったのか……とは考えづらいかも。何かしら意味があっての九州人設定だとは思うのですが。
吾郎は、最初は直美に対して「女のくせに生意気」という感じでしたが、直美の働く姿に見惚れつつ「大家さんは看護婦が天職だ」と言うようになりました。
実際は、良光は雅が看護婦になる前に亡くなっているので、そのような会話はなかったでしょう。
りんのモデル・大関雅は、西南戦争の年に栃木で息子を出産、雅は西南戦争で出世した夫と結婚。
吾郎は、この時代にいたであろう若き軍人像がモデルとも推測できるかもしれません。
ただ、まだ「病院で出会っただけ」の段階です。これから会話も増えれば、どのような人物像なのか、夫候補なのかが分かってくるのでしょう。
5ページ目 吾郎は直美の「看護婦は天職」をどう捉えているのか
