高野山へ参詣者を導いた伝説の犬「ゴンちゃん」とは?23キロの山道を4年間歩き続けた感動実話:3ページ目
引退後も人々に愛され続けたゴン
そんなゴンちゃんは、1992年(平成4年)に案内犬を引退します。これはゴンの体調を心配した、慈尊院のはからいでした。
ゴンはその後の10年間、お寺のアイドル犬、いや高野山の看板犬として、お寺の方々や参詣者から愛され、静かに暮らします。そして2002年(平成14年)6月5日午後3時50分、老衰のため息を引き取ったのです。推定年齢は20歳以上、慈尊院では27歳だったと伝えています。
マスコミの報道やネットで有名になったゴンちゃん。そして絵本にもなったゴンちゃん。その死は愛犬家はもとより多くの人に惜しまれ、慈尊院には問い合わせが相次いだといわれます。
そしてその面影を偲び同年7月23日、境内の弘法大師像の横に「高野山案内犬ゴンの碑」が建立され、ゴンの石像が置かれました。慈尊院を訪れると、お大師様と寄り添い参詣者を見守るように、ゴンはそこにいます。
犬とゆかりが深い高野山。もしかしたらゴンは、狩場明神の白い犬の生まれ変わりであったのかもしれません。そしてはるか昔に弘法大師空海を導いたように、高野山へ詣でる人々の先導役を務めていたのでしょうか。
神仏に導かれ、そして人々を導いた奇跡の犬。ゴンちゃんの物語は永遠に語り継がれていくことでしょう。
※合わせて読みたい記事:
「高野山」は“社会的な死”を意味する?聖地に送られた戦国武将たちの非情すぎる末路
和歌山県の高野山といえば、弘法大師・空海ゆかりの聖地。奥之院の参道には、名だたる戦国武将たちの墓所が並び、まるで戦国史の巨大な霊廟のようです。ただし、そこに必ず本人の遺体が眠っているわけではあ…


