高野山へ参詣者を導いた伝説の犬「ゴンちゃん」とは?23キロの山道を4年間歩き続けた感動実話:2ページ目
23キロの山道を歩き続けた奇跡の犬
来院する人々を、最寄り駅まで送り向かいするゴンちゃん。これだけでもとても賢い犬なのですが、彼の行動はそれだけではありませんでした。
なんと慈尊院から高野山大門まで続く参詣道・高野山町石道を、参詣者の先頭に立って案内するようになったのです。
慈尊院から大門までの距離は、約23キロメートル。歩き通せば6時間ほどかかる山道で、途中険しい場所もあります。ゴンは参詣者の先頭に立ちつつ、人々が休憩すれば、それに合わせ立ち止まり、8時間以上かけて歩きました。
毎朝、慈尊院を出発すると、夕方には大門へ到着。参詣者を見送ると、夜には慈尊院に戻ってきました。おそらくは慈尊院に居つく前、野良犬だったころ高野山の山中をねぐらとしていたのでしょう。ゴンちゃんは、人の通れないような獣道を短時間で駆け下り、慈尊院に戻っていたのです。
そんなゴンちゃんの道案内は4年間続き、ほぼ毎日、参詣者を案内しました。
しかし当時のゴンの年齢は、推定で10歳を超えていたとされます。紀州犬と柴犬のミックスであるゴンちゃんは、中型犬の部類に入るでしょう。現在でも中型犬の寿命は、個体差もありますが15歳くらいが普通です。つまり、当時のゴンはすでに老齢の域に差し掛かっていたのです。
そのゴンちゃんが毎日、片道20キロ強の山道を歩き続けることが、どれほどの負担だったかは想像に難くありません。でも、ゴンは何かに導かれるようにして人々の先頭を歩き続けたのです。

