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『豊臣兄弟!』秀吉が生涯悔いる見捨てた尼子勝久と家臣・山中幸盛との信頼関係…第22回を考察

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「わしはそなたが妬ましい」という半兵衛の正直な言葉

上月城内の者の遺体を利用した見せしめの所業に対し半兵衛は

「これで織田軍に見切りを付け毛利軍に寝返る者が増えるだろう、そのほうが『敵』がはっきりする。一番やっかいなのは腹の底が見えぬ国衆」と言いました。これは現代でもあり得る話ですね。

前回は、やたら煽ってくる官兵衛に変顔で対抗した大人気ない半兵衛でしたが、今回は一枚も二枚も上手の軍師ぶりを見せていました。

官兵衛の甘さを追及し怒らせつつも真顔で弱点を指摘。自分の残り時間を察知して、後の羽柴の軍師としてのバトンを渡そうとしているのでしょう。

半兵衛は突然、倒れる寸前、まだ未熟なものの若く健康な体を持つ官兵衛に「わしはそなたが妬ましい」というまっすぐな言葉を言い放ちます。

35年間の短い人生。

この言葉には、ひとりの人間として「もっと皆と共に生きたい」という切実な気持が込められているようでした。

「尼子らを見捨てるわけにはいかん!」という秀吉

さらに最大の受難が秀吉に降りかかります。

上月城の攻略に成功したと思った秀吉は、中国地方で勢力回復を目指す尼子勝久・山中鹿介らに任せます。

尼子勝久は、かつて山陰を支配した尼子氏の一族で、尼子氏の再興を託された人物。忠義の武将・山中幸盛など旧臣たちに擁立され、「尼子再興」を目指し各地を転々としつつ戦いました。

強大な毛利軍により居城を追われ流浪すること10数年。秀吉軍の一員となりようやく「長年の苦労が報われる」と意気揚々となっていたでしょう。

ドラマ内では、秀吉からの援軍を待ちながら

「我らにこのような期を与えてくださったこと、羽柴殿には感謝してもし尽くせませぬ」と山中幸盛。

「大願成就した暁には、一生をかけて御恩に報いて参ろう」と尼子勝久。

この二人の会話が辛過ぎる。

「尼子らを見捨てるわけにはいかん!」と、秀吉は織田信長(小栗旬)に援軍を依頼しますが、三木城攻めを優先する信長はそれを断り秀吉に撤退を命じます。

「さすがは上様。我らとて遅れを取れば危うくなる」という半兵衛。その意見に同調する官兵衛。身内の軍師の打つ手がなしという態度に秀吉は苛立ちます。

「皆下がれ」と命令したとき、蜂須賀正勝(高橋努)だけが、その心中を察して秀吉に声をかけようかと迷う姿も切なかった。ずっと苦楽を共にし秀吉が涙を流す姿も見てきた人ですから。

3ページ目 尼子軍にふるまった「粥」の思い出

 

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