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朝ドラ『風、薫る』フユの夫・永田康介(じろう)への看護訪問は重要な伏線?日本初「看病婦」は戊辰戦争で誕生した

朝ドラ『風、薫る』フユの夫・永田康介(じろう)への看護訪問は重要な伏線?日本初「看病婦」は戊辰戦争で誕生した:2ページ目

知的で紳士的で面白かったフユの夫・永田康介

意外だったのが、フユの自宅。忙しいのに質素ながらも整然と片付いています。

夫の永田康介は、「横柄で乱暴な亭主関白」と想像していたのですが、意外や意外。りんや直美に対しても紳士的で言葉使いも丁寧な人でした。

康介が痛む箇所を告げたときに直美は即座に「腰骨の損傷」を指摘すると、「どうやら、君たちはただの看病婦とは違うようだ」といいます。看病婦とは違う「看護婦」についての知識も持ち合わせているのかもしれません。

そして「家内に看病婦なんかやらせて、お恥ずかしい限りです」と頭を下げます。「看病婦なんか」という表現にひっかかるりんと直美。

けれども、自虐的なことをいいつつも賤しかったり荒々しい感じはしません。知的で丁寧な喋り方や書籍好きなどから察すると、怪我をする前はそれなりの職業についていたのでしょうか。

「わたしなんかのために申し訳ない」「あなたがたに看護してもよくなるわけではありません」と語り、二人が提案する掃除やヘルプを断ります。

丁寧で淡々とした口調ゆえに、逆にとりつくしまがなさそうな康介。

何かお役に立てないかと困ったりんが「じゃあ、洗髪は?」と提案すると「いやぁ、それは………助かる。

直美が「じゃあ、お布団を干して枕も洗いましょう!」と提案すると「いやぁ、それは………助かる。

この3人のやりとり、間合いが素晴らしい。さすがは“凄腕コント師”と名高いじろうさん。(ちなみにじろうさん、俳優としても有名ですが、NHKの朝ドラは「まれ」「虎に翼」にも出演しています)

この康介のキャラから想像するに「看病婦なんか」というセリフも、フユ自身を見下しているのではなく、「世間で見下されている看病婦なんかをやらせて申し訳ない」「そんな自分も情けない」という気持ちからなのかもしれません。

康介は洗髪や布団干しをして欲しくても、朝早く出勤し帰ってきてからは家事もこなしている妻に、遠慮して頼めなかったのだと思います。

思い出されるのは、乳がん手術で入院していた和泉千佳子侯爵婦人(仲間由紀恵)がりんに自分の心に秘めていた恐怖や悲しみなどをさらけ出し「よかったわ、あなたが赤の他人で。あなたが看護婦で」と感謝を述べたときのこと。

家族だと遠慮して頼めないことも、仕事として接するプロなら胸の内を素直にいえるものです。こういう言葉を引き出すのも、患者の精神的なケアも行うトレインド・ナースの役目なのでしょう。

3ページ目 戊辰戦争で、日本初の「女性看病婦」が雇用される

 

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