大正ロマン・竹久夢二の展覧会「竹久夢二 時代を創る表現者」が開催!傑作・黒船屋、約40年ぶりに東京へ
東京国立近代美術館で、大正ロマン・竹久夢二の展覧会「竹久夢二 時代を創る表現者」が開催されます。
竹久夢二(1884-1934)は、画家、詩人、ジャーナリスト、デザイナー、イラストレーターなど、いくつもの顔をもつ表現者として、明治の終わりから昭和のはじめにかけて活躍しました。「夢二式」と呼ばれた女性像や、レトロモダンなデザインによって、大正ロマンを象徴する人物として知られています。
夢二は田舎への郷愁と都会の洗練を行き来しながら、江戸の面影や異国への憧れとともに、同時代の風俗を描き出した夢二の作品は、雑誌や絵葉書、展覧会などを通して広く大衆に流布し、一世を風靡しました。
また、暮らしを彩る日用品のデザイン、子どものための本や雑誌作り、流行歌「宵待草」の作詞、関東大震災を記録したスケッチと言葉など、その仕事の同時代や後世への影響は計り知れません。
本展覧会は、夢二の代表作として名高い《黒船屋》をはじめ、日本画や油彩画、スケッチ、多種多様なデザイン、スクラップブックなど、全国各地の夢二コレクションの作品を一堂に集めることで、その多岐にわたる仕事に迫ります。
最高傑作《黒船屋》、約40 年ぶりに東京へ
夢二の最高傑作と名高い《黒船屋》。黄八丈の着物をまとい、黒猫を腕に抱いて、「黒船屋」と書かれた木箱に腰かけた女性のイメージには、日本の浮世絵と西洋の近代絵画のエッセンスがみごとに融合されています。
黄色と黒のコントラストに加えて、襟のオレンジや帯のグリーン、袖と裾からのぞく襦袢のピンクと紫など、夢二のモダンな色彩感覚が光ります。
また、江戸時代には、黒猫を飼うと結核が治ると信じられていたことから、制作当時、結核を患っていた恋人の彦乃を想って描いた作品と思われます。
本作品を所蔵する竹久夢二伊香保記念館の協力により、約40年ぶりに東京で公開されます。

全国の夢二コレクションが集結!
竹久夢二伊香保記念館、夢二郷土美術館、金沢湯涌夢二館、竹久夢二美術館、千代田区(龍星閣竹久夢二コレクション)といった全国の夢二コレクションから、夢二の代表作や知られざる名作をはじめ、約500点の作品や資料が集結。


とりわけ、円熟期の日本画である《黒船屋》や《秋のいこい》《九連環》などが勢ぞろいする大変貴重な機会です。絵画だけでなくデザインや資料も交えて夢二の全貌に迫ります。
レトロモダンな夢二のデザインを一挙紹介
本の装幀、雑誌や楽譜の表紙、ポスターなどのグラフィックデザインから、千代紙、絵封筒、手拭い、浴衣、半襟などの日用雑貨やファッションのデザインまで、夢二のデザインの仕事を余すところなく紹介。大正時代の人々を魅了したレトロモダンなデザインは、100年以上経った今も色褪せない魅力を放っています。




展覧会「竹久夢二 時代を創る表現者」は、2026年10月23日(金)〜2027年1月11日(月・祝)の期間、東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリーで開催されます。

