朝ドラ【風、薫る】史実ではりんの妹と結婚…槇村宗一(上杉柊平)のモデルとされる川原健二郎の実像:3ページ目
釛の結婚は和の「看護の理念」を後世に伝えた
川原健次郎は、明治17年(1884)に、大関和の妹・釛と結婚しました。
※大関和の妹・釛について
朝ドラ「風、薫る」槇村宗一の実在モデルと結婚…りんの妹・安(早坂美海)のモデル大関釛の生涯
朝ドラ「風、薫る」第8週39話で、瑞穂屋にやってきた島田健次郎(佐野昌哉)の友達である槇村太一(林裕太)の兄・槇村宗一(上杉柊平)を見て、どうやら一目惚れした様子だった、りん(見上愛)の妹・安(早坂美…
ごく普通の結婚のように思えますが、実はこの二人の結婚は、和が切り開いた「女性が自立する職業・看護婦の道」と、和の信条「看護婦の理念」という職業的遺産を後世に引き継ぐ、大きな役割を果たしたのでした。
川原健次郎の出身地である栃木県烏山町(現在の栃木県那須烏山市)は、江戸時代中期から幕末期にかけて譜代大名の大久保家が治める那須烏山藩があった町です。
その藩主・大久保家はいわゆる「三河以来の譜代大名」の家系。釛の母・哲(美津のモデル)の実家でした。もしかすると、川原健次郎の家系は大久保家と何らかのつながりがあったのかもしれませんね。
ドラマが始まった頃、りんと安の姉妹は、いつも『娘双六』で遊んでいました。その双六の「上がり」は「奥様」でした。姉妹ともに良家に嫁いで妻となり子供を産む「奥様」になること=「結婚」が人生の最終目的だと思っていました。
けれどもりんは、間違った結婚をして大変な目にあったので、自立の道を選びます。そして、自分の手で病人の支えになるプロの看護婦の道と邁進していきます。
一方、安は、母や姉を支え、りんの娘の面倒も見つつ、一ノ瀬家の家事全般を一手に引き受けています。(母、美津は「お武家さんのお嬢様」かと思いきや、意外と商売上手で接客上手。職業婦人として働くほうが性に合っていたようです)
安は、母や姉とは対照的に「家庭を守る側」の人生を歩んでいくような感じ。史実でも、ドラマのりんと同様、姉の大関和はわりと感情的なタイプで気持ちが昂ぶるとすぐに涙を流す性格で、妹の釛は、物静かな性格であったそうです。

