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2027年大河で注目、小栗忠順は“隠れた英雄”か、混乱の元凶か?幕末の貨幣改鋳が招いた光と影

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混乱の代償

万延二分金の大量発行は、幕府財政を一時的に救った一方で、社会に深刻な影響を与えました。

金の含有量が減った貨幣が広がると物価は急騰し、米価は万延元年から七年間で十倍に跳ね上がります。庶民の生活は苦しくなり、諸藩や商人からの反発も強まりました。

小栗はこの政策によって恨みを買い、倒幕運動の一因になったとも言われています。

しかし客観的に見れば、小栗の政策は幕府財政を延命させ、日本の近代化に必要な基盤を整えるための苦渋の選択でした。

その後、横須賀製鉄所も日本の造船技術を支える重要な施設となり、小栗の先見性は高く評価されています。

幕末の混乱の中で、小栗上野介は財政再建と近代化の両立を目指し、批判を受けながらも大胆な政策を実行しました。

財政難の中で国家の未来を見据えて行動したという点で、小栗は“隠れたヒーロー”と呼ぶにふさわしい人物だったと言えるでしょう。

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参考資料:
大村大次郎『脱税の日本史』宝島社、2024年
画像:Wikipedia

 

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