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『豊臣兄弟!』聖地巡り:豊臣秀長の城下町・大和郡山へ!菩提寺「春岳院」と墓所「大納言塚」を訪ねる

『豊臣兄弟!』聖地巡り:豊臣秀長の城下町・大和郡山へ!菩提寺「春岳院」と墓所「大納言塚」を訪ねる:2ページ目

秀長の位牌を安置する菩提寺・春岳院

JR郡山駅からほぼ西へ真っすぐ進むと、道の中央に水路が通る紺屋町があります。この水路の水は、お城の堀から流れており、昔は染めた布や糸を晒していたとか。

その水路が途切れる辺りを北に進むと、豊臣秀長の菩提寺「春岳院」があります。同寺は、もとは東光院という真言宗の寺院で、創建は鎌倉時代中期とされるそうです。

そもそも秀長の位牌所は、大光院という寺院でした。しかし、豊臣家滅亡後、秀長と縁が深い藤堂高虎により、京都大徳寺塔頭として移建されます。

その折に秀長の位牌を託され、あわせて大納言塚の管理も委ねられたのが東光院でした。これを機に、秀長の戒名「大光院殿前亜相春岳紹栄大居士」から、現在の「春岳院」の院号に改めたそうです。

「春岳院」の存在はもちろん知っていました。でも、何はさておき真っ先に訪ねようと思ったのは、秀長の位牌所であるということはもちろん、テレビ大阪の旅番組『おとな旅あるき旅』で得た同院の情報があったからでした。

それによると、『豊臣兄弟!』の放送にあわせ、築315年の本堂を今年1月に改修。さらに、秀長の400回忌を記念して造られたという本堂内に安置される木造の秀長像と、秀長が町を治めていた当時の貴重な文献『箱渡し日記』も公開しているとか。これはもう、見るしかないでしょ!

ご当地大河ドラマの放映のために本堂を改修するというと、何やら営利目的のように感じる人も多いのではないでしょうか。でもね、筆者は常々思うんです。歴史あるものはいつか潰える運命にある。だから、何かしらの機会があれば、それに乗じて手を加えるのも必要かと。

例えば、伊勢神宮の式年遷宮。あれだって、神様をもてなすために、古い社を新しく造り直しますよね。式年遷宮に対して、異を唱える人っていますか。お寺も同じじゃないですかと思うわけです。

ちょっと話が横道にそれました。「春岳院」では、秀長像、秀長の肖像画、秀長の位牌、『箱渡し日記』と、それら古文書を納めた御朱印箱を見ることができました。また、同院には南北朝作とされる足利尊氏の持念仏(千手観音)など、貴重な文化財があります。

さらに、本堂前には鎌倉中期の七重石造塔も立っています。基底部の四方仏は奈良朝形式の素朴な姿を残す仏さまで、聖武天皇の祈願造立との説もある貴重なものです。

拝観を終え、こちらも新たに設けられた納経所で御朱印を受けましたが「春岳院」、本当に大満足でした。

3ページ目 人々の願いに耳を傾ける墓所・大納言塚

 

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