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映画『国宝』の舞台・上方歌舞伎とは?大阪松竹座存続の裏で問われる未来

映画『国宝』の舞台・上方歌舞伎とは?大阪松竹座存続の裏で問われる未来:3ページ目

もう一度、道頓堀が「芝居街」になるために

文字通り、上方歌舞伎は踏みとどまった。

しかし踏みとどまり続けるのも、中々にしんどい。徳俵に足がかかった状態から、巻き返しを図り、前進していかなくてはいけない。

そのためにも今一度、運営側には劇場・芝居小屋が「まちのかお」である、という認識に立ってほしい。

歌舞伎座もその面影を残しながらも、「歌舞伎座タワー」というかたちでビルを併設しているようなかたちになった。

松竹座と共に、戦後上方歌舞伎の拠点になっていた新歌舞伎座も、ビル形式へと様変わりした。明治座なども然り。

似たような建物ではなく、唯一無二の個性を持っている劇場づくり・芝居小屋づくりに意識を向けてほしい。

新しい拠点づくりが公然のものとなり、少しだけ未来に向けての光が差しはじめてはいるが、そこまで行くにも、多少の時間はかかる。

これから上方歌舞伎がどこで上演されようとも、その文化とを残していかねばならない。

課題は多いかもしれない。しかし文化を紡いできた者たちの系譜は、幾人もの若き継承者たちに、今も着実に受け継がれている。

彼らの思いと熱意を集められるような、あたらしい「まちのかお」が、一日でも早く私たちの前にあらわれることを願ってやまない。

 

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